マスクにこもる口臭
コロナウィルス感染症が大流行し、マスクは欠かせないアイテムとなりました。
そんな中、ご自身の口臭を気にする方が増えていることをご存じですか?
マスクの内側が、自分の息でくさい、、、
長時間マスクをつける機会が増え、口臭を気にする方が増えているのです。
●そもそも口臭はなぜ起きるのでしょうか。
原因はお口の中の細菌。歯を良く磨く人で1000~2000億個。
あまり磨かない人は4000~6000億個の細菌がいるといわれています。
お口の中は細菌のかっこうの住処。
増えた細菌は食べかすや剥がれ落ちた粘膜を分解・発酵させ、その時に出るガスが口臭の原因となります。
またマスク生活でお口の中が乾きがちになり、さらに細菌の増殖にうってつけの環境となっているのです。
●口臭にも種類があります
生理的口臭と病的口臭の二種類。
生理的口臭とは
誰にでもあるもので、
朝起きた時や空腹時、緊張した時に起こる一時的な口臭のこと。
唾液の分泌量の減少により、細菌数が増加し、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物が増えてしまうことが原因です。
対策としては、唾液の分泌を増やすこと!
それによって、口臭を改善することができるため、治療の必要はありません。
病的口臭とは
病気が原因で起こる口臭のことで、
虫歯や歯周病などの口腔由来のものと、
糖尿病や消化器系等の全身疾患が原因のものがあります。
病的口臭の90%が、口腔由来のものだと言われています。
また、それぞれ原因の病気を治療することにより、口臭を改善することができます。
以上、口臭には種類があることをお伝えしました。
単純に汚れが原因のケース、
虫歯や歯周病のケース、
全身疾患が原因のケース、
と色々ありますが、ご自身ではどの口臭なのか判断するのは難しいと思いますので、
口臭が気になる方はまずは歯科医院へお越しくださいね。
●細菌が増える時間帯は?
細菌は1日の中で増減しますが、
最も増えやすいのは、夜寝ている間です。
寝ている間は、唾液の分泌量が減少するため、それによって細菌が増殖しやすいのです。
疲れて歯磨きせずに寝てしまう…なんてことはありませんか?
ただでさえ夜は細菌が増えやすいのに、
歯磨きをしていないと、
そこは細菌の良い住みかとなり、それに比例し口臭も強くなってしまいます。
寝る前はしっかり歯を磨きましょうね!
このように、口臭はお口の中の細菌が原因となっていることが多いです。
そのため、ご自身でのセルフケアはとても大切です。歯磨きに加え、フロスなどの補助用具を使うことで口臭の原因をシャットアウトしましょう。
また、セルフケアだけでは落としきれない汚れや歯石もあるので、歯医者さんで定期的にお掃除してもらうことをオススメします!
当院では、定期検診等、メンテナンスにも力を入れています。お口のことで気になることがあれば、お気軽にお尋ねください♪