口内炎には種類がある?何が違う?
名古屋市東区にある、あんどう歯科クリニックです。
口内炎は一般的に知られていますが、様々な種類があることをご存知でしょうか?
種類によっては症状や原因、治療方法が異なります。
ほとんどの方が口内炎ができた経験はあると思いますが、自然に治るから、市販薬で治るからとクリニックに相談する方は少ないかもしれません。
しかし、口内炎の種類や状態によっては放置してしまうと危険な物もあります。
そこで今回は口内炎の種類や違いについてご紹介します。
口内炎の種類と原因

1、アフタ性口内炎
白っぽく浅い円形または楕円形の潰瘍で、何度も再発してしまう場合は再発性アフタ性口内炎と呼ばれています。
原因は免疫力の低下や栄養不足、ストレス、べチェート病などの全身疾患などが挙げられます。
口内炎の中では最も多く、口内炎を経験する4~6人に1人の割合でかかると言われています。
2、外傷性口内炎(カタル性口内炎)
ひび割れ、水ぶくれなどの症状が見られ、唾液の分泌量が
増えたり口臭が気になったりします。
原因は虫歯、入れ歯の不具合、火傷、口腔粘膜の損傷、薬品による刺激などが挙げら、物理的な刺激や細菌感染で引き起こされる口内炎です。
3、へルペス口内炎
発熱や激しい痛みを伴い、口腔内に複数の水疱ができます。
初期ではチクチク、ピリピリとした違和感を感じ、徐々に赤みと小さな水疱が多数現れます。
原因は単純へルペスウイルス、性感染症などが挙げられ、感染経路は様々(キス、食器、タオル、咳、くしゃみなど)で特に幼少期に家族から感染することが多いと言われています。
一度感染するとウイルスは体内に潜伏して免疫力が低下すると再発してしまう厄介な口内炎です。
4、カンジタ性口内炎
口腔内に白くコケ状の斑点ができ、痛みはあまり感じませんが、症状が変化すると痛みや痺れ、味覚症状が現れる場合があります。
原因は口腔内のカンジタ菌(カビ)の増殖で、免疫力の低下や抗生剤、ステロイド薬の長期服用、唾液量の減少、不潔な入れ歯の使用などが挙げられます。
健康な状態ではこのカンジタ菌は他の常在菌と共存していますが、上記のような要因で増殖してしまいます。
5、ニコチン性口内炎
白斑や赤い発疹ができ、粘膜や舌が硬く厚くなります。
原因は喫煙習慣によって引き起こされ、喫煙によるビタミンCの消費やタバコの煙の熱で粘膜が傷ついたり乾燥させ細菌が繁殖しやすい環境になります。
また、ニコチンが血管を収縮させて粘膜の血流や酸素供給を悪化させるなどが挙げられます。
痛みは少ないですが、口腔がんのリスクがあります。
それぞれの治療方法は?

1、アフタ性口内炎の治療方法
アフタ性の場合は通常1~2週間で自然治癒しますが、早く治すにはステロイド配合の市販薬で炎症を抑え口腔内を清潔に保つことで完治が早くなります。
その他では刺激物を避け、ビタミンB群を摂る、十分な休息やストレスの緩和を心がけるなどが有効です。
ただし、頻繁に再発したり強い痛みを伴う場合や2週間以上治らない場合はペーチェット症などの可能性もあるため歯科や口腔外科など専門的なクリニックに相談しましょう。
2、カタル性口内炎の治療方法
カルタ性の場合最優先に行うことは原因となっている刺激を取り除くことです。
熱いもの、硬い食べ物、入れ歯の不具合、矯正器具の不具合など原因となっている物を取り除き、口腔内を清潔に保つことで通常は1~2週間で自然治癒しますが、早く治すには市販の抗炎症成分や殺菌成分のある軟膏やトローチを使用します。
入れ歯や矯正装置などの問題がある場合は歯科医院で調整が必要になるのはもちろんですが、長引く場合は歯科医院を受診し場合によってはレーザー治療や専門的な処置を行うこともあります。
3、へルペス口内炎の治療方法
ヘルペスの場合は基本的にヘルペスウイルスに直接作用する抗ウイルス薬の塗り薬や飲み薬を使用します。(塗り薬は市販薬でもあります)
合わせて発熱や痛みを抑える解熱鎮痛剤や口内炎を保護するスプレーや軟膏で痛みを和らげることもできます。
早期に抗ウイルス薬を使用すると効果的で、通常1~2週間程度で治りますが、症状が重い場合は医療機関の受診が必要になります。
ただし、症状が比較的軽くても医療機関に受診することをお勧めします。
頻繁に再発を繰り返す場合や基礎疾患がある方も少なくないので適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
4、カンジタ性口内炎の治療方法
カンジタ性の場合は抗真菌薬の塗り薬、飲み薬、うがい薬が中心になります。
軽度であれば歯磨きや入れ歯の洗浄など口腔ケアをしたり、生活習慣を改善することで治癒することもありますが、症状が重い場合は専門医による薬物療法が必要になります。
特に注意が必要になるのが、入れ歯使用者や糖尿病、長期的に抗生剤、ステロイドを使用しているの方で、口腔内を清潔に保つのはもちろんですが原因に応じた根本的な治療が必要になります。
5、ニコチン性口内炎の治療方法
ニコチン性の場合はまず禁煙することが重要です。
原因である喫煙をやめることで口腔内環境は改善し、症状はなくなります。
禁煙が難しい場合は禁煙補助薬を使用しましょう。
また、ビタミンB群を摂取、口腔内ケア、軟膏なども有効と言われていますがが、根本的な解決になっていないため禁煙が不可欠になります。
放置してしまうと口腔がんリスクがあるので必ず歯科医院に相談するようにしましょう。
まとめ

いかがだったでしょうか?
口内炎と一言で言っても様々な種類があり、原因や症状、治療方法も違うことがわかったと思います。
自然に完治する口内炎もありますが、放置することで危険な状態に陥る口内炎もあります。
特に症状が重い場合や長引く場合は必ず歯科医院に相談し適切な診断と治療を受けるようにしましょう。


