むし歯になりやすい場所①
こんにちは、あんどう歯科クリニックです😊
今日は、虫歯になりやすい場所についてお話ししますね!
虫歯になりやすい場所はどこ?
基本的に、虫歯になりやすい場所は 不浄域 といって汚れが残りやすい場所です。
ただ、生まれてから永久歯が全部生えそろうまでの間、お口の中の状態はずっと変化していくので、年齢別で虫歯になりやすい場所が変わってきます。
順にお話ししますね!
乳歯列時期について
今日は、まず乳歯列時期についてです。
乳歯は真ん中の前歯から奥歯にかけて順にABCDEと名前がついています。
乳歯は、乳前歯8本(上下左右AB)、乳犬歯4本(上下左右C)、乳臼歯8本(上下左右DE)の全部で20本あります。
最初は下のA2本、次に上のABや下のB、その次にD、C、Eという順で歯が生えてきます。
(個人差はあります)
最初、前歯しか生えていないときは、
前歯の表面や、歯と歯の間、歯の付け根が虫歯になりやすいです。
上のAA(真ん中の前歯)の間が黒くなってるお子さんや、AAの表面が茶色く凸凹しているお子さんを見たことないですか?
そこは、虫歯になりやすい場所になります。
また、奥歯が並んでくると、
歯の溝や、歯と歯の間の部分が虫歯になりやすくなります。
これは大人と同じで、不浄域の部分になります。
不浄域とは?
※不浄域とは
①歯の咬む面の溝
②歯と歯の間
③歯と歯茎の間
です。
3歳頃では20本生えそろっていると思うので、この時期以降は奥歯に注意が必要です!
特に、上の不浄域のうちの①と②に要注意です!!
②についてですが、
乳歯の奥歯同士は面で接触しており、くっつく面積が大きいため汚れも溜まりやすくなります。
そのため、永久歯に比べてより虫歯になりやすく、また歯と歯の間の虫歯は外からわかりにくいため、気づかないうちに大きな虫歯が出来ているということも結構あります💦
しっかり全体を歯磨きをして、
歯と歯の間にはフロスをしてあげると、
虫歯を進行しにくくできます。
仕上げ磨きは、忙しい親御さんには大変かもしれませんが、
小さい頃のお子さんは自分ではほとんど汚れを落とすことができないので、
親御さんがなるべく時間をとって、しっかり磨いてあげてください!
また、乳歯はどうせ生え変わるし虫歯になってもいいでしょ?
という親御さんも時々いらっしゃいます。
乳歯は生え変わるから、虫歯になってもいいの?
乳歯は生え変わる歯ではありますが、
乳歯のうちに虫歯を作ってしまうということは、虫歯になりやすい環境であるということなので、それを改善しなければその後に生えてくる永久歯も虫歯になる可能性がとても高くなってしまいます。
時期によっては、下に控えている永久歯の表面が溶けてしまうことも…。。
また、虫歯で歯が大きく欠けてしまうと、
残根 といって、根っこだけを残して頭の部分が無くなってしまったり、
歯が割れてしまい、生え変わる時期より前に歯を抜かないといけなくなったりします。
そうすると、永久歯が生える際に傾いて生えてきたり、前にズレて生えてきてしまい、
下に控えている永久歯が生えようとしてもそのスペースが無くなり、
結果として歯並びが悪くなってしまいます。
乳歯は、永久歯のためにも健康的な状態で自然に生え変わるのが一番理想です。
それができるよう、歯磨きをしっかりして虫歯の予防をしましょう!