緊急時の対応についての勉強会
こんにちは、あんどう歯科クリニックです😊
昨日はスタッフみんなで、緊急時の対応についての勉強会をしました!
緊急時の対応というのは、例えば
迷走神経反射、アナフィラキシーショック、過換気症候群、血圧上昇などの際に、どういった対応をすべきなのか、です。
ちょっと聞き慣れない言葉かなと思うので、少し説明しますね。
迷走神経反射とは、簡単にいうと緊張や不安感から気分が悪くなってしまい、顔面蒼白になり、ひどいと意識がなくなってしまう状態のことです。
歯科治療時の偶発症としては最も多いものになります。(半分以上)
重症であれば投薬をすることもありますが、大体はゆっくりお休みしてもらうと治まっていくことが多いです!
次に過換気症候群です。
こちらは、緊張や不安などのストレスによって呼吸が上手く出来ずに呼吸が速くなり、胸が苦しくなる、頭痛がする、手足がしびれるなどの症状が出ます。
過換気症候群になると呼吸ができていないように感じるんですが、実際には酸素は吸えています。むしろ血液中の二酸化炭素の濃度が下がってしまうことによって、色々な症状が出てしまいます。
こちらは、歯科治療時の偶発症としては2~3割を占めるものになります。
ドラマや映画などで、見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、
昔はビニール袋や紙袋を口に当てて呼吸する、ペーパーバッグ法というものがよく知られていました。
ビニール袋を口に当てて呼吸することで、袋の中には吐き出した息によって二酸化炭素が溜まります。それを吸えば二酸化炭素濃度が上がっていくため、発作も早く落ち着くという理論です。
この理屈は合っているのですが、普段の家庭などで行うと、そのときの酸素濃度や二酸化炭素濃度はわからないため、二酸化炭素濃度が上がりすぎて危険なことがあるため、
病院外でペーパーバック法を行うことは現在では推奨されていません。
基本的には、
ゆっくり浅く、呼吸をしてもらうこと
声をかけて、落ち着いてもらうこと
によって治まっていきます。
医療現場では、どうしてもそういったことが起こる可能性があります。
いざという時に、スタッフも焦らずにスムーズに対応できるように、
みんなで勉強会ができて良かったです!
今後も、AEDや避難訓練なども行っていく予定です😊
それではまた♪