歯周病は見た目でわかる?
名古屋市にある、あんどう歯科クリニックです。
歯周病はとても怖い病気で、自覚症状がなく気が付く頃にはかなり進行した状態なんてこともあります。そして進行すればするほど治療に期間がかかったり、最悪歯を失う結果を招くこともあります。
そこで今回は、ご自身で「歯周病かも?」と見分ける方法をいくつか紹介していきます。
※ご紹介する見分ける方法で必ずしも歯周病とは限りませんが、歯周病である可能性が高いため、当てはまる方は必ず歯科医院に相談するようにしましょう!
歯周病という病気について
以前のブログでも「歯周病について」は何度かお伝えしていますが、歯周病とは細菌感染によって引き起こされる炎症性疾患を指します。
炎症性疾患によって歯肉を溶かすだけでなく歯を支えている骨までも溶かします。
歯周病によって引き起こされる具体的な症状は、歯肉が溶けることで歯と歯肉の間の溝が深くなり、ブラッシングでの清掃が困難になります。溝にブラッシングが届かず、細菌や汚れが停滞し、歯肉に炎症が起きたり腫れるといった症状が現れますが、この時点で痛みはほとんどないため、ご自身で歯周病と気付くことはまず少ないでしょう。
そのままさらに進行してしまうと痛みを伴ったり、膿が出たり、歯がぐらつき、最終的には歯が抜け落ちる可能性もあります。
歯周病と見分けるポイントは?
歯周病は歯茎の見た目に現れる症状があり、歯茎を確認することで「歯周病かも?」と判断することでできます。
日常生活では意外と歯茎を見ることは少ないのではないでしょうか?
これを機にブラッシングの際に合わせて歯茎を確認する癖をつけてみるといいかもしれません。
ではさっそく歯茎の見た目でわかる歯周病の症状を見ていきましょう。
1、歯茎の色
普通健康的な歯茎は薄いピンク色をしていますが、歯周病を引き起こしている場合では歯茎に炎症が起きることで歯茎付近の血液循環が悪くなので、うっ血を引き起こし、歯茎が赤黒かったり、紫っぽい色に変色します。
2、歯茎が腫れている
お伝えしていた通り、歯周病の症状には歯茎が腫れる現象が現れます。
ですが、初期段階であれば腫れが軽度なため、見た目で判断するのは難しいかもしれません。
また、歯茎が腫れる原因は歯周病だけでなく様々あります。必ずしも歯周病が原因とは限りません。腫れの原因には歯根破折といった他の歯に悪影響を与える病気もあるため、腫れが確認できた場合は歯科医院に相談することをおすすめします。
3、歯茎から出血
歯茎からの出血はブラッシング時に力を入れすぎて出血する場合もありますが、優しく磨いているのに出血したり、少しの刺激で出血する場合は、歯周病の可能性が高いです。
4、歯茎が下がっている
歯茎が下がる原因には歯周病以外にも遺伝や口腔ケア不十分、ブラッシングの力加減など様々な理由が考えられますが、ほとんどの場合歯周病になってることが多いため、歯茎の下がりが確認できた場合は歯科医院に相談することをおすすめします。
5、歯茎に痛みがある
歯周病の初期ではほとんど痛みは感じません。
痛みを感じる場合は虫歯などの歯周病以外の可能性も考えられます。
しかし、もし歯周病によって痛みを感じている場合は進行してしまっている状態になります。
原因がなんであれ、痛みが出ている場合は治療が必要なので必ず歯科医院に相談しましょう。
6、膿が出る
歯茎から膿が出ている段階では歯周病がかなり進行していると考えられます。もちろん歯周病以外にも膿が出る疾患はあります。しかし何が原因であれ、膿が出ると言うことは危険な状態であることは事実です。
必ず歯科医師に相談しましょう。
歯茎以外でも見分けられる症状は?
歯茎以外でも見た目で「歯周病かも?」と判断できる特徴があります。もし歯茎を見てもよくわからないと思った方は歯茎以外の特徴も踏まえて確認してみてはどうでしょか?
1、ブラッシングしても歯と歯や歯茎の間の食べカスが取れない
2、歯のぐらつきを感じる
3、起床時に口の中がネバネバする
4、歯茎に痒みを感じる
5、歯がザラザラしている
6、歯茎が後退して歯が長く見える
7、口臭が気になる
8、固いものが噛めない
9、ブラッシングで歯茎から出血する
まとめ
歯周病は怖い病気と聞いたことのある方は多いと思いますが、あまり危機感を持たず、自分は大丈夫と思っていませんか?
歯周病は日本人が歯を失う原因の第1位となっており、成人において発症している割合は8割とも言われています。
歯科医院で診てもらうことが一番ではありますが、せめてこれを機に一度ご自身で確認してみてはいかがでしょうか?
歯周病は早期に発見し治療が開始できれば症状の進行を食い止め、健康的な口腔内を維持できます。進行すればするほど治療には期間がかかり、最悪手遅れなんてケースも多くあります。
歯周病の発見や治療をメインにお伝えしましたが、最も重要なのは歯周病を発症しないことです。
歯科医院にてしっかり定期検診を行い、歯周病予防に努めることをおすすめしています。