ホワイトニング歯磨き粉って本当に白くなる?|名古屋市東区の歯医者 あんどう歯科クリニック

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ホワイトニング歯磨き粉って本当に白くなる?

こんにちは、名古屋市東区のあんどう歯科クリニックです😊

 

みなさんは歯磨き粉って、どういうものを使っていますか?

市販でもたくさん種類があり、テレビやネットで色んなものが紹介されていますよね。

一体どれがいいんだろう?と悩まれたこともあるのではないでしょうか。

歯磨き粉には虫歯予防、歯周病予防、歯を白するもの、歯がしみにくくするもの、など色々な目的のものがありますが、

今日はその中でも、歯を白くすることを目的とするホワイトニング歯磨き粉についてお話ししたいと思います!

まずは、歯磨き粉についてのお話をしますね。

歯磨き粉には何が入っているの?

歯磨き粉の成分には『基本成分』と『薬用成分』と呼ばれるものがあります。

歯磨き粉は、薬事法により“化粧品“と“医薬部外品“の2種類に分類されており、

『基本成分』だけのものは“化粧品“、

『基本成分』に『薬用成分』がプラスで配合されたものを“医薬部外品“といいます。

日本で販売されている歯磨き粉のほとんどは“医薬部外品“です。

この『薬用成分』に何が含まれるかによって、それぞれの歯磨き粉の効能・効果が変わってきます。

 

『基本成分』には、

・清掃剤(研磨剤)

…リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、無水ケイ酸(シリカ)など

・発泡剤

…ラウリル硫酸ナトリウムなど

・湿潤材

…グリセリン、ソルビトールなど

・粘結剤

…カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、カラギーナンなど

・香味剤

…サッカリンナトリウム、ミント類、メントールなど

・保存料

…安息香酸ナトリウムなど

が含まれます。

ちなみに清掃剤(研磨剤)は歯の表面の汚れやステインを落とすもの、

発泡剤は口の中に歯磨き粉を分散させ効果を発揮しやすくし、液垂れを防ぐものです。

湿潤剤、粘結剤、香味剤、保存料は名前通りの役割があります。

 

『薬用成分』には

・フッ化物(歯質を強化する)

・ミネラル(歯を再石灰化させる)

・塩化ベンザルコニウム・塩化セチルピリジニウム・塩化クロルヘキシジン(殺菌作用)

・乳酸アルミニウム・硝酸カリウム(知覚過敏をおさえる)

・塩化ナトリウム・トラネキサム酸(歯周病予防)

・デキストラナーゼ(歯垢を分解する)

・ポリリン酸ナトリウム(歯石やステインの沈着を防ぐ)

・ポリエチレングリコール(煙草のヤニを除去する)

など、様々なものがあります。

このように、どんな成分が含まれているかによって歯磨き粉の効能が違うので、

ご自身の目的にあった成分が入っている歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。

 

それでは、いよいよホワイトニング歯磨き粉のお話をさせていただきます!

 

ホワイトニング歯磨き粉って?なぜ白くなる?

ホワイトニング歯磨き粉とは、

歯を白くすることを目的とし、それに特化した成分を含む歯磨き粉のことをいいます。

ホワイトニング歯磨き粉の主な成分としては

・ポリリン酸

・ポリエチレングリコール

・ハイドロキシアパタイト

などが含まれます。

先ほども少し触れましたが、

ポリリン酸は歯をコーティングし、歯石やステインなどが歯につきにくくする効果があります。

ポリエチレングリコールは、煙草のヤニや食べ物からの着色汚れを除去する効果があります。

またハイドロキシアパタイトには、歯の再石灰化を促す効果があり、歯の表面にできた小さな傷を修復したり、歯垢(プラーク)や着色汚れが新たにつきにくくする効果が期待できます。

このため、

ホワイトニング歯磨き粉を使うことで、歯の表面についた着色(ステイン)を除去し歯の元々の色に近づけることができるのです。

ちなみに、食べ物や飲み物にも、着色しやすいものがあります。

 

着色しやすいもの

(例)

食べ物:カレーやソース、ケチャップ、醤油など

飲み物:紅茶、コーヒー、赤ワインなど

その他にもタバコなど

 

歯を白くしたい方は、これらの摂取をなるべく控えるか、もしくは食べてからすぐ歯を磨くようにするのがオススメです。

 

ホワイトニング歯磨き粉は、ホワイトニングの効果がある?どこまで白くなる?

さきほどお話したように、

ホワイトニング歯磨き粉を使えば、歯の表面についた着色汚れを除去し、歯を元々の色に近づけることができます。

ただし、歯磨き粉ができるのはあくまでも「表面」の着色を取り除くこと。

歯自体を元々の色よりも白くすることはできません。

歯自体を白くするためには、歯科医院で行うホワイトニングが必要になってきます。

 

歯科医院で行うホワイトニングは

オフィスホワイトニングと言われ、歯科医師または歯科衛生士が過酸化水素を含む薬剤を使用し、歯を漂白していきます。

ちなみに、過酸化水素を含む歯磨き粉の販売は日本では薬事法で禁止されています。

 

実際の施術については、こちら⬇️

ホワイトニング|[公式HP]あんどう歯科クリニック 名古屋市東区のかかりつけ歯医者

 

当院で行なっているオフィスホワイトニングについて説明したページがあります。

実際にどういうことをやるのか気になる方は、良ければ参考にされてくださいね😄

これを見ていただくとわかると思いますが、

歯科医院でのホワイトニングは、ホワイトニング歯磨き粉とは目的も方法も違います。もちろん、費用も異なります。

歯科医院で行うホワイトニングは自費治療となりますので、それも大きなポイントですよね。

ホワイトニングは高いしなるべく費用を抑えたい、表面の着色をとりたい…

という方であれば、ホワイトニング歯磨き粉を使うことによって、歯を綺麗に保つ効果が見込めると思います。

逆に、お金がかかっても歯をもっと白くしたい、という方は歯科医院でのホワイトニングがオススメです。

 

また、歯の黄ばみや黒ずみは着色によるものだけではありません。

・磨き残し

・歯の内面からの変色(薬やケガなどにより)

・虫歯による変色

・加齢による歯の変色

・金属の詰め物や被せ物が劣化したことによる

黒ずみ

などの原因でも歯は変色します。

これらが原因の場合は、ホワイトニング歯磨き粉だけでは歯を白くすることはできません。

虫歯や金属の劣化による変色であれば、歯科医院での治療が必要となりますし、

加齢や内面からの変色であればホワイトニングが有効になります。

ただ、テトラサイクリンなどの薬の影響で変色している場合は、ホワイトニングだけで完全に変色を取り除くことは難しいとされています。濃い変色であれば、被せ物をすることで綺麗にすることができます。

ご自身での、変色の原因の判断は難しいこともありますので、

もし歯の変色が気になる場合は、一度歯科医院を受診されることをオススメします😊

 

ホワイトニングにも種類がある!

ちなみに、オフィスホワイトニングよりは安価で、お家でご自分で行えるホームホワイトニングというものもあります。

歯科医院でマウスピースを作ってもらい、その後は家で自分の好きな時に行えるのがホームホワイトニングです。

こちらは、過酸化水素よりも安全な過酸化尿素を含む薬剤を使います。

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングについて、簡単に違いを書くと、

 

オフィスホワイトニング

・何回か通院が必要

・歯科医師や歯科衛生士が行い、施術自体は短時間でできる

・短期間で白くできる

・ムラができることもある

・費用は、ホームホワイトニングよりも高い

 

ホームホワイトニング

・初めに歯科医院でマウスピースを作ってもらえばその後は家でできるため、通院は少なくてよい

・効果が出るのには時間がかかる(より安全な弱い薬剤を用いるため)

・自分で、コツコツやらないといけない

・数時間程、マウスピースをつける時間を確保する必要がある

・時間をかける分、ムラは出にくく綺麗に仕上がりやすい

・費用は、オフィスホワイトニングよりも安い

このように、

オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングはどちらも良い点と悪い点があり、

どちらが良いかは、患者さんの状況によっても異なります。

まずは歯科医院で相談してみてくださいね。

 

ホワイトニング歯磨き粉の正しい使い方は?

ホワイトニング歯磨き粉を使う際には、

まずは基本的な歯磨きのやり方を意識してもらえると良いです。

歯ブラシは鉛筆持ち

弱い力で、一本ずつ細かく磨く

鏡を見ながら磨くと良い

磨き残しが出にくいように、自分なりに順番を決めて毎日同じ順番で磨く

デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助用具も使って、歯の間や隙間も掃除する

そして、

できれば先に通常の歯磨きをおこない、お口の中の汚れを落とした上で、

ホワイトニング歯磨き粉を使用するとより良いです。

また、歯磨き粉に含まれるホワイトニング効果の成分が薄まらないように、歯ブラシは極力濡らさない方が良いです。

もし歯ブラシが濡れている場合は、お水をよくきりましょう。乾いた歯ブラシを使うとより効果的です!

そして歯磨きの後は、

歯磨き粉の成分が歯から流れてなくならないように、軽めにすすぐようにしてくださいね。

 

ホワイトニング歯磨き粉を選ぶ上での注意点は?

最初に歯磨き粉の成分についてのお話もしましたが、

歯磨き粉にはたくさん種類があり、含まれる成分にもさまざまなものがあります。

たとえば、ホワイトニングだけでなく虫歯や歯周病のケアもできたり、知覚過敏にも効果があったり…

ご自身で気になるポイントを元に、目的にあった成分が含まれる歯磨き粉を探されると良いと思います!

また、研磨剤(清掃剤)や発泡剤についても注意が必要です。

 

研磨剤(清掃剤)は、

汚れや着色を落とすために効果的ですが、

粒子が大きいと、その分歯を削る力も強くなります。

そのため、歯の表面に傷をつけてしまったり歯茎にもダメージを与えてしまうことがあります。

なので、

特に着色汚れが気になる場合に研磨剤(清掃剤)の入った歯磨き粉を使用するのは良いのですが、常用はしない方が安心です。

普段から使用するなら、

なるべくは低研磨性のもの・もしくは研磨剤不使用のものを選ぶと、

歯や歯茎にダメージをあまり与えずに、汚れを落とすことができます。

もし研磨剤(清掃剤)を含んだ歯磨き粉を使う場合は、強い力で磨かないように注意してください。

 

次に、発泡剤についてですが、

発泡剤が含まれる歯磨き粉はよく泡立つため、歯ブラシをしているとすぐに口の中が泡でいっぱいになってしまいます。

そうすると、

実際に汚れが落ちていなくても磨けているような気がして切り上げてしまう、そのために磨き残しが出てしまう…

ということも起こりえます。

歯をきちんと磨くためには、

なるべく、発泡剤は含まれていないもの(含まれるとしても少ないもの)を選ぶと良いです。

 

どうでしたか?

今日はホワイトニング歯磨き粉についてのお話をさせていただきました。

少しでも参考になれば嬉しいです!

 

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