歯医者さんでクリーニングだけ受けることはできるの?
こんにちは、名古屋市東区のあんどう歯科クリニックです!
昔は、痛くなったり、何か不具合があれば歯医者へ行く…
というイメージがあったと思いますが、
最近では痛みや不具合がなくても、
お口の中を綺麗にするためや
虫歯や歯周病を防いで健康な状態を維持するため、つまり『予防』目的で歯医者に通っていただく方が増えています。
当院でも、たくさんの患者さまに定期検診に通っていただいています!😊
また、初めての患者さまからも、「歯の検診とクリーニングをしてほしい」というお電話をよくいただきます。
本当に、『予防』の考え方が世の中に広がってきてるんだなぁ、と感じています。
また、『予防』だけでなく、口元の美しさに意識を向ける人も増えてきています。
以前、『外国と日本の歯への意識の違い』という記事でも触れていますが、
日本は外国に比べると、歯並びや歯の美しさ、歯のケアについての意識が低いと言われていますが、近年では矯正治療やホワイトニングなども人気が出てきています。
そういう、口元の美しさへの関心が高まっていることも、多くの方がクリーニングを希望される理由なのかなと思います。
そこで今日はタイトルのように、
『歯医者さんでクリーニングだけ受けることはできるの?』についてお話ししますね。
目次
歯科でいうクリーニングって、どういうもの?
簡単にいうと、歯のお掃除のことです。
歯の裏側や、歯と歯の隙間、歯茎のきわなどはあまり見えないため、
自分の歯ブラシだけでちゃんと磨けているのか、よくわからないですよね。
自分では丁寧に歯ブラシしているつもりでも、意外と磨き残しが出てしまうものです。
歯科医院のクリーニングでは、お口の中全体をチェックし、普段磨きにくい場所まで、歯ブラシやフロスや歯磨剤、歯科専門の機械などを使って汚れをしっかり除去し綺麗にします。
そもそもクリーニングは必要なの?
可能であれば、定期的にクリーニングを受けられることをオススメします!
なぜかというと、
自分なりに一生懸命歯ブラシをしていても100%綺麗にすることは難しく、
どうしても磨き残しが出てしまうからです。
いつも同じところがうまく磨けずに汚れが溜まってしまうと、そこから虫歯や歯周病になってしまうこともあります。
また歯ブラシが上手くできずに、
歯垢と呼ばれる細菌の塊が、歯の表面に長時間ついたままになってしまうと、唾液の成分で固まって、歯石になってしまいます。
歯石は表面が凸凹しており、そこにさらに汚れが溜まってしまうため、歯周病の原因となってしまうこともあります。
歯石については、以前の記事でも書いています!良ければこちらもどうぞ⬇️
歯垢は歯ブラシで除去できますが、歯石は石のように硬いため、歯ブラシで除去することはできません。そのため、歯医者で、専用の器具を使って落とす必要があるのです。
またお口は、
食べものや飲み物だけでなく、細菌が体内に入り込む入り口にもなります。
元々、お口の中には常在菌といって、たくさんの細菌が生息しているのですが、
歯磨きが上手く出来ないと、口の中に細菌がどんどん増えていってしまいます。
そうすると、
誤嚥性肺炎や早産、血栓、糖尿病、感染性心内膜炎など、様々な全身の病気を引き起こしやすくなります。
クリーニングをしてお口の細菌を減らすことで、そういった感染症や全身疾患の対策にもなりますよ。
クリーニングだけ受けることはできる?
結論からいいますと、自費治療であれば可能です!
保険でクリーニングを受けるためにはまず検査が必要になりますので、クリーニングのみはできません。
これについて、詳しく説明しますね。
クリーニングには、保険適用になるものと自費になるものがあり、その目的で、どちらになるかを分けています。
まず歯周病などに対する治療のために歯垢や歯石の除去が必要な場合、クリーニングは保険適用になります。
対して歯や歯茎は健康で、審美目的でクリーニングのみを受ける場合は、保険適用にはならず自費になります。
保険治療の場合、
まず最初にレントゲン検査や歯周病ポケット検査などいくつか検査を行っていきます。
その結果、治療目的で歯垢や歯石の除去が必要だと判断された場合にクリーニングをします。
これが一般的な保険のルールの流れです。
ちなみに、当院ではどのようにしているか、ご紹介しますね。
『はじめての方へ』というページで、当日の検査や診察の流れを載せています。
多くの方はどこかに汚れが残っていることがほとんどなので、保険治療でクリーニングを受けれます。
ただし、検査だけは必要になりますので、ご了承ください。
ちなみに、⬆️は初めての方へ、というページになりますが、
定期的に通っていただいている患者様の場合は、最近の資料があるものに関してはとらずに進めれますので、もう少しスムーズにクリーニングができます。
クリーニングだけで歯は白くなるの?
クリーニングは、歯の表面についた汚れを取り除き綺麗にするものなので、
表面に着色汚れが付いている方であれば、クリーニングをすることで、見た目の印象は明るくなると思います。
たとえばタバコを吸う方や、
コーヒー・ワイン・紅茶などの歯に色が付きやすい飲食物をよく食べられる方は、
歯が着色しやすいため定期的なクリーニングはおすすめです。
ただし、あくまでも歯の表面のお掃除であるため、元々の歯の色よりも白くすることはできません。
なので、歯の色自体を白くしたい!という方にはクリーニングではなくホワイトニングをオススメします。
クリーニングとホワイトニングは別物?どう違うの?
クリーニングとホワイトニングは、
歯を綺麗にするという点では同じなのですが、やり方と目的、費用が違ってきます。
クリーニングは、歯についた表面の汚れを落とし、お口の中の環境を整えることを目的に行います。
虫歯や歯周病の予防を行い、
また歯の黄ばみや着色を取り除くことで、本来の歯の白さを取り戻すことができます。
費用に関しては、保険適用のものと自費になるものがあります。
対して、ホワイトニングは、薬液を使用して歯自体の色を白くし、見た目の美しさを向上させることを目的とします。
ホワイトニング単体では、歯に付着した汚れや歯石を除去はしないため、虫歯や歯周病に対しての効果はありません。
また着色汚れが気になる方であれば、ホワイトニングの前にクリーニングを受けられることをオススメします。
ホワイトニングは、元々のご自身の歯を漂白するものなので、当然ですが被せ物や詰め物には効果はありません。
歯に部分的な詰め物が入っている場合は、ホワイトニングで本来の歯の部分だけが白くなるため、詰め物と歯に色むらができてしまうこともあります。
それが気になる場合は詰め物や被せ物自体を白い新しいものにやりかえることも可能です。
お口の状況によって異なりますので、
ホワイトニングが気になる方は、まずご相談くださいね。
またホワイトニングは、治療ではなく審美目的のため、保険適用外で自費になります。
このように、クリーニングとホワイトニングはまったく別のものになります。
クリーニングを受けた上で、もっと歯を白くしたいという方はホワイトニングを受けられる、という流れが多いです。
ホワイトニングについては、HPの方にも載せています。よければこちらもどうぞ!
クリーニングは一回で終わる?
「歯医者さんへ一度行くと、そのあと何回も通わないといけない…」というイメージのある方もいらっしゃると思います。
お口の中が健康な状態で、何も治療の必要がなければ、最初の検査とお掃除のみで終了になります。その先は、3〜6ヶ月後の定期検診に来てもらう…
という形になることも多いのですが
治療の必要がある方には、できれば、通っていただくことをオススメしています。
例えば、
歯茎よりも上の部分だけでなく、歯と歯茎の溝の中にも歯石がついている場合は、
一度では取りきれないため、何回か通院が必要になります。
また、虫歯が見つかれば、その治療が必要になってきます。
虫歯治療は小さいものならすぐ終わりますが、大きいものになると、どうしても回数はかかってしまうことが多いです。
ですが、なるべく早くきちんと治療しておいた方が、歯にとってのダメージは少ないので、結果的に歯を長持ちさせることに繋がります!
もちろん、状態によっては、積極的には触らずに定期的に来院していただいて経過をみましょう、となることもあります。
その患者さんのお口の状態やご都合にあわせて、今後どうしていくか、どういう治療方法があるか、などの相談をしていくことになります。
クリーニングするといくらかかるの?
ちなみに当院では、初めて来院していただいて保険適用の検診〜クリーニングの流れまで行うと、
3割負担の方で約4500円ほどかかります。
2回目以降の検診で、レントゲン撮影が不要の場合は約3000円です。
一度のクリーニングでは取りきれないほどの歯石がついている場合や歯周病の治療が本格的に必要な場合に、後日、歯石除去のみを重点的に行うことがあります。
その際は、部位や歯数によって異なりますが、2000〜3000円ほどかかります。
また、定期的にお掃除を行い歯周病が悪化しないように管理していく場合は約3000円ほどです。
着色もクリーニングで除去できます。
ただし保険適用になるのは、あくまでも歯周病の治療として行うクリーニングの場合のみになりますので、
審美目的で着色除去のみを希望する場合は自費になってしまいます。
当院では、着色除去を目的とした、専門的なクリーニングは5500円でさせていただいています。
クリーニングは痛いの?
痛いかどうかに関してですが、
歯と歯茎が健康な方であれば、痛みを感じることはほとんどないと思います。
ですが、お口の中の状態によって、しみたり、痛みを感じる場合があります。
歯石を除去する際、スケーリングといって、歯茎のきわにお水が出る機械をあててお掃除していくのですが、
例えば知覚過敏(冷たいものや風で歯がしみてしまう)があったりすると、どうしても歯がしみやすです。
また、歯石がたくさんついている場合や歯茎に炎症がある場合は、歯茎のきわを機械で触っていく際にチクチクと痛む場合があります。
クリーニングの際には、痛みが大丈夫かを患者さんに確認しながら行っていきますので、
もし歯がしみたり痛みが強い場合は、スタッフに遠慮なく伝えてくださいね!
以上、クリーニングについてお話しました!
少しでも参考になれば嬉しいです😊
また、わからないこと、気になることがあれば、スタッフに聞いてくださいね!